HIROAN INSTITUTE

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鼻薬ビン

次は着色について書こう。
この着色にも大別すると2つある。水染めと塗装である。
塗装とは、文字通り革の上に塗料を塗るのである。塗ると言っても大半が吹き付けであるが、これは革の表面に塗膜が出来る為、出来上りの品物に触れても革そのものの肌を感じる事は出来ない。
しかし一定の色を量産するには良いかもしれない。そして水分に対しては強い。

ルックスの小銭入れ

水染めとは、文字では水と書くが総称の事であって、染料染めの事である。
染料とは革に染料を染み込ませるものであり、染み込ませる為に革の表面に膜はできない。ただ、革の染め加工の前に一定に染めようとする為、脱脂をするが、全面均一には、なかなかならずにムラが生ずる。

しかし、そのムラが自然な感性を醸し出し、何とも言えない透明感を生む。
水染めをしたものの代表的なものに渋鞣しのものが多い。ブライドルもヴァケッタもである。
HIROANの99%がこの水染めである。
しかし、コードヴァンに関しては、大半がトップコート(表面ラッカー処理)を施すか吹付け塗装の為、HIROANでは最後まで何も表面をいじらない、水染めのままで仕上げしているものを使用している。
純然たる水染めの仕上げは世界的に見てごく稀である。

黄色の名刺入れ

HIROANは3代続く紳士物小物専門メーカーである。
故に、奇を衒うような事よりも、オーソドックスでありながら質感を重視したものにしたい為、渋鞣しを好み、水染めを好み、切り目の仕上げを追求していきたいのである。

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